ト ヨ タ 博 物 館 に 実 車 が… 1966 (昭和41) 年 製 カ ロ ー ラ        写真:同館にて 

いまに蘇る往年の名国民車 !
ヒ ノ キ 間 伐 材 で カ ロ ー ラ 再 現

URL:トヨタ博物館

右から自動鉋盤・超仕上鉋盤

角のみ盤

手押鉋盤

あすての説明と木工作業室を
案内してくれた石黒秀和氏

パネルソー

「公益財団法人あすて」を訪ねて
 1966年に誕生した財団法人勤労センター憩の家は、2011年に「公益財団法人あすて」と名称を変更して、豊田市を中心にボランティア活動を、笑顔で支えるセンターを標榜している同所を訪ねて、事務局の石黒秀和氏にその経緯を聞いた。
 憩いの家が設立した当時は、周辺の畑から作物が盗まれるなどと、寮生が盗んでいるのではと疑われたようです。そこで、地元のお母さんたちは我が子くらいの子らが、全国からこの町のために働きに来ているのに白い目で見られるのは可哀想。寮生活で寂しい思いをしている彼らの母親代わりをして上げたいとの思いから料理とか繕い物を通して理解し合い、サークル活動に広げて交流を深めていきました。さらには関連企業にも呼びかけて、この小さな輪から今の大きな輪のボランティア活動にトヨタ自動車関連企業40社余りから大きな支援を得て運営しているのです。
 注記:「あすて」の名は、50周年記念誌「肩書きをはずしましょう」豊田彬子氏著書の中に「いてをおもいやり、すんでみずから、とてをむすんで」を理念にするとある。
  公益財団法人 あすて http://www.aste-toyota.jp/

1966年設立の憩いの家 今は木工作業室や多目的室に使われている

行動しよう! 笑顔のために 公益財団法人あすて

ドライバーもヒノキ集成材の木彫で2016年6月から製作に掛り、完成車に乗り颯爽とハンドルを握る

挽き板・角を桟積みして屋内で乾燥

集成材用に乾燥した挽き板を加工工場に

縦接ぎした集成材を各パーツ用に荒木取り

1998年にオープンしたボランティアレストラン「サロン・ド・ムスビ」

             トヨタ カローラ KE10 型
 全   長   3,845mm エンジン形式   水冷4気筒OHV
 全   幅   1,485mm 総排気量     1,077 cc
 全   高   1,380mm  最高出力     60ps/6000rpm
 重   量     710kg  製造期間     1966~1970

              ヒ ノ キ 材 カ ロ ー ラ 完 成 ま で の ひ と こ ま 2014年11月~2016年12月    写真転載:あすてHP

方や厚みの決定のほか間伐、運搬、製材、乾燥、仕上げなどの作業を何と丸2年に亘って担った。
 製作する車を初代力ローラとしたのは、2016年に発売50周年を迎えること、あすての設立がまさにパブリカ、力ローラなど大衆車の発展とともにあったことなどから決まった。製作にあたりトヨタ自動車、アイシン精機をはじめ、製作アドバイスと加工に㈱杉浦木型製作所の全面的な協力を得て、多くの市民も仕上げ作業にも参加した。
  (引用資料:(公財)あすて)

1974年に完成した新館事務所

写真=豊田市役所ロビー(展示は2月末で終了)

 間伐材カローラは、公益財団法人あすて(豊田市本町本竜43、豊田彬子理事長)の設立50周年を記念して製作されたもので、豊田市下山地区で間伐した檜材を使用して、外観はもちろんのこと内装までも可能な限り忠実に再現している。製作にあたっては、多くの市民・企業がボランティアで参加し豊田市が誇る市民力・地域力・企業力を体現するものとなっている。

                                                             Woodfast '17-03

横切りテーブル付バンドソー

TOP

ホゾ取盤・フラッシュプレス

小型旋盤・ボール盤・糸鋸盤・パフサンダーなど

企画:公益財団法人あすて 50周年記念/製作:森のプレゼント

㈱杉浦木型製作所からあすてに納車ーまる2年掛けた木製カローラの出来栄えに喜びの皆さん

各パーツをNCルーターで加工する ㈱杉浦木型製作所 (写真上6点)

豊田市下山地区山林で間伐作業の皆さん、
作業には延べ60名が参加

あすて作業棟前で間伐材264本を、アメリカ
NORWOOD社製横型バンドソーで製材

挽き板を桟積みして屋外で乾燥

                ヒノキ材のカローラ 原寸にこだわり見事に完成!   写真:豊田市役所ロビーにて           
初代力ローラを間伐材でつくるプロジェクト
 (公財)あすての設立50周年を記念して企画されたプロジェクトで、主にあすてのものづくリボランティア・森のプレゼントが担った。森のプレゼントは、矢作川流域の間伐材を利用して木工製品をつくり、福祉施設等へ寄贈するという活動を行つており、メンバーは自動車関連企業のOBや主婦たち。この活動を通して培つてきた技術を活かし、さらには豊田市の豊かな森林資源のPRと活用、保全につながればと間伐材を利用した原寸大の車の製作を発案し、製作の方針、木の使い