下記は、数表・グラフ等のスライド説明のため見出し項目のみにする。
建材メーカーのこれからを考える
総人口の減少
・少子高齢化と生産年齢人口の減少。
・新設住宅着工の減少。
・住宅・非居住建築物の着工床面積の推移。
・単身世帯の増加と家族の形態の変化。
・世帯数に対する住宅数
 (2013年6.063万戸、5.184万世帯)。
住宅リフォーム市場(2014年見込み7.37兆円)
・リフォーム、中古住宅流通の活性化。
・既存住宅の流通量。
・訪日外客数の推移。
製造業のボリューム・ポテンシャル
・製造業のGDPに占める割合は20.5%、金額で
 108兆円。
・建材に関する「その他製造業に占める割合は7.3%
 (7.8兆円)である。
・各種建材の市場規模の比較。
 売上規模の約3分の1が木質建材。
・世界・アジアの人口予測2050年には世界の約6割が
 アジア。
・アジア各国の・地域の中間層人口の推移。
・GDPの各国の割合とアジア。
・アジア太平洋地域における広域経済連携。
・世界共通の克服課題。
 二酸化炭素排出量の増大。
・温室効果ガス削減への貢献
 木材のカスケード利用の推進、木質ボードの拡大。
・取組む方向とまとめ。
 キーワード 非住宅(公共・商業建築分野)、リフ
 ォーム市場(住宅と非住宅)、産業資材分野(素材・
 ボード)、海外市場(アジア)。
地球環境への貢献、取組み
・持続性視界実現に向けての社会的責任・資源の
 有効利用。
・未利用資源の有効活用/「新しい住宅構造のあり方
 」を提案/耐火建築物という新市場開拓に挑む。
・炭素の固定と石油からの代替え効果。
・信州F・POWERプロジェクト(国産材利用)
  長野県の地元有力企業である征矢野建材㈱を中心
 に、産、学(東京大学他)、官(林野庁、長野県、塩
 尻市)が一体となって、全国3位の森林蓄積量を誇
 る長野県の豊かな森林資源の活用により、林業創
 生のと森林の価値向上を目指すプロジェクト。
  木材を製材から床材等の内装材を製造する加工施
 設とバイオマス発電を組合せ、木材を総合的に余す
 ことなく有効活用する木材の総合利用が特徴。
・非住宅建築市場の取り組み。
・産業資材市場の取り組み。
・ペット用トイレなどの市場の取り組み。
・リフォーム市場の取り組み
 介護福祉施設、高齢者対応の住宅装備。
・技術開発の強化(新築・リフォーム)
 安全、耐震性、防耐火性。
・自然エネルギーの積極的利用。

講演会終了後、新年祝賀会開く
 出席者は席を移し新年祝賀会に臨んだ。(一社)日本木工機械工業会井本希孝理事長の挨拶のあと、来賓の原田義昭衆議院議員、太田昭宏衆議院議員、石田祝稔衆議院議員、そして経済産業省産業機械課長・片岡隆一氏、林野庁木材産業課長・宮澤俊輔氏、国交省住宅局住宅生産課木造住宅振興室長・澁谷浩一氏らが祝辞を述べたあと、全日本木工機械商業組合理事長・桑原柾人氏が乾杯の発声で開宴、和やかに歓談の輪が広がった。
  
 写真左から井本希孝氏、原田義昭氏、太田昭宏氏
が吹いていると思います。林野庁発表では国産材の使用比率が33%になり、また国産材合板の使用比率も50%を超え、住宅着工件数も伸びるなど堅調に推移している木工産業界へ、本年、名古屋で木工機械展を開きます。出展メーカーも開発力のある機械を展示、提供し続けていきたいと思います」。

 
「70年の歩み」製材・合板(建築・産業用途)
    から木質パネル(住宅建材・建築用途)へ

 
        講師の冬木敏夫氏
 先ず初めに当社は、富山県の木彫の町として知られている東砺波郡井波町(現・南砺市井波)の大建産業㈱林業部の全事業を1945年に継承して、大建木材工業㈱として発足した。当時の敷地約28.000㎡には単板・合板・木工工場と貯木場へは鉄道線の引き込みも備えていた。
 戦後復興期の社会インフラヘの供給としてブナ、ナラ、カバ等の広葉樹を主材にしたフローリング、ミシンのイス、大八車の車輪など、また合板に特殊塗装を施した面材を国鉄時代の湘南型電車の天井・腰板等々に戦後の復興期に応えて生産した。
 その間、事業は新建材の需要に対応する研究と開発が進められ、それに応じた工場も建設した。当時では画期的となる耐水性接着剤の自社技術の確立によって、耐水性合板「プライコン」の名で差別化を図ることができた。その耐水性能を施したタモ、カバ材合板で木造掃海艇、レジャーボート、そして合板にラミネート加工したものをVカット加工してテレビ・ステレオのキャビネット用に家電メーカーに納めた。今もドアや収納扉など住宅や非住宅設備の関連建材を当社の主力製品として生産している。また、合板と鋼鈑を一体化した小型トラックのアオリ板、大型トラックのカーゴ、新幹線の床板や冷蔵運搬船、コンテナボード、海上用コンテナなどにFRP合板は舶用にも多く使われている。
 時代と共に当社の発展に大きく貢献した合板工場の井波と名古屋の両工場は、歩留まりの低い合板生産から1958年に生産性が高いと見込んだ木質繊維板(インシュレーションボード)商品名「ダイケンボード」への転換を目的に岡山市の海岸沿いの葦の生い茂る用地26万㎡余りに工場を建設した。工場は用地取得からわずか一年半で先端設備の工場群になった。
 住宅は量への時代背景もあり、ボードは太平洋側を中心に需要は大きく伸びて行くことになる。その後の1980年代から高度成長期の現在に至るまで、量から質への時代となり、その間、高萩工場(茨城県)にインシュレーションボードライン、サイジングライン(後にニチハ㈱に譲渡)、そしてMDF工場をマレーシアとニュージーランドに、さらに岡山に商品名ダイライト(壁下地)工場の新設と業容も拡大してきた。
 前述した住宅の量から質へは、素材ばかりでなく住宅設備の全般、造作製品などアイテムも増えたため、創業の地である井波の工場もドアを主力に生産する工場になる。また、合板工場としてスタートした名古屋工場も三重県津市に移してフロア工場に特化している。
 さらに住宅建材の性能の特化へとなると当然、断熱、吸音、不燃、防火、耐久性、耐結露、調質やユニーバーサルデザインなど色々な課題に対応しながら付加価値の向上を目指して、たえず研究開発を続け製品に反映させ市場に応えている。反面でこれら住宅建材の伸びとは逆に住宅用が主になればなるほど産業用途が対比すると減少している。
 海外マーケットについて国内はもとより、1990年代からマレーシア、中国或いはインドネシアに拠点を構えて展開してきている。
 (以上、スライド説明の要点を纏めたもの=文責編集子)

一般社団法人 日本木工機械工業会
新春講演会と祝賀会開く
 講演を前に菊川厚副
理事長は、次のように
挨拶した。「世界情勢
が目まぐるしく変わる
中、国内の木材加工機
械或いは木工産業を取
り巻く情勢は、いい風
 (一社)日本木工機械工業会(名古屋市中区大須4-11-39、井本希孝理事長=飯田工業㈱社長、電話052-261-7511)は1月25日、午後3時から東京・港区芝公園の機械振興会館6D-4号室で新春講演会と同館倶楽部で新年祝賀会を開き、木工機械業界関係者、学識経験者、行政関係者ら70名が出席した。
 講演会は事務局の天野大樹氏の司会で進められ「大建工業70年の歩みと建材メーカーのこれからを考える」と題して、大建工業㈱常務執行役員の冬木敏夫氏が講演した。
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                                                                 Woodfast '17-02
 冬木敏夫氏が「大建工業70年の歩みと建材メーカーの
これからを考える」について講演