今春5月1日に北海道当麻町(菊川健一町長)にオープンした木育推進拠点施設「くるみなの木遊館」(北海道上川郡当麻町6条西4丁目3番1号、八鍬明弘所長、TEL0166-84-2882)を訪ねて、所長の八鍬氏に施設を案内してもらった。
 施設は、子供たちの遊びの広場と独走的な木工加工が行なえるように学生や研修生、シニア層まで幅広い世代の利用に応える「木」のもつ創造空間をテーマに掲げている。
 「木」をキーワードに幼児や子供たちが遊具・おもちゃに触れ合えるをテーマにした「みる・さわる木育」コーナーや、こんな木工機械があれば製作したいな、のニーズを形にする「つくる木育」に対応できるように多様な機械を整備した木工加工室など地産地消に根差した施設の充実を図っている。総工費5億3900万円。

自動一面かんな盤/手押しかんな盤

横切り盤

木工旋盤

       世代をつなぐ木育の拠点を目指して
      今春オープンした北海道当麻町の「くるみなの木遊館」を
      訪ねて

写真出典:(株)盛永組HP

Photo:カフェ@宇夢

 当 麻 町 一 口 メ モ

町の概要
 当麻町は、1893(明治26)年5月に、広島・山口両県などから屯田兵が入植し開拓された。
同町は北海道のほぼ中央に位置して、大雪山連峰を望み、豊かな森林と肥沃な大地に恵まれている。
農林業を基幹産業として発展を続け、現在では北海道一の食味を誇る米どころでもある。
 開拓以来脈々と受け継がれてきた「フロンティアスピリッツ」。その精神は活力あるまちづくりを
行う上での何よりの財産となっている。農業・林業・商業・工業・観光・スポーツなどあらゆる分野
でエネルギッシュな取り組みが行われ、21世紀を築く「ニューフロンティアの精神」は、町の大きな
誇りとしている。
アクセス 旭川市から北東へ15km、車で約30分の距離に位置している。山と河川に囲まれ、南西部
から北にかけては山林地帯を形成して、自然の丘陵が起伏しながら大雪連峰に連なり、自然に抱から
れた町である。人口は約6,760人(出典:同町HP)
屯田兵(とんでんへい) 明治時代に北海道の警備と開拓にあたった兵士とその部隊である。
1874(明治7)年に制度が設けられ、翌年から実施、1904(明治37)年に廃止された。

 「 木 育 広 場 」 見 て あ る 木
 「 つ く る 木 育 」 木 工 加 工 室 見 て あ る 機

主な建築仕様
・新木造在来軸組構法
・敷地面積:8,665㎡
・建築面積:1,207㎡
・延床面積:1,147㎡
・主要床材:カバフローリング
・構造材 :町産材100%
・木材使用:総量約240㎥

                                                                        Woodfast '16-9

 建物はシンプルな矩形平面デザイン各室の「見える化」による相乗効果屋根は緩勾配で雪害対策高気密高断熱工法で省エネ対策

当 麻 町

TOP

館内の “見える化” をコンセプトにガラス張りの間仕切り

ワイドベルトサンダー

NCルータ

乾燥装置

バンドソー/パネルソー

リップソー

レーザー加工機

糸鋸盤/卓上ボール盤

卓上ベルトサンダー

UVプリンター

工作室

研修室

館名「くるみな」は、 くる=人 みな=笑顔 (アイヌ語の造語)        八鍬明弘所長