株式会社鳥取CLT 新設備竣工式開く

木材乾燥装置100㎥×2 エノ産業(株)

全面吸着式供給装置(モルダーライン投入側)

CLTを説明する中西康夫統括部長・左(前レングス代表理事)

・バグフィルター集塵機 BFR5×6/37kW×2
・木屑定量排出装置SCA500 収容量100㎥  井上電設(株)  

CLT(直交集成板)生産に威力を発揮する
日本初のKallesoe社製
〈デンマーク〉幅ハギ高周波プレス導入

 CLT(直交集成板)生産用設備及び建物付帯工事に約10億円(補助50%)を投資して、新工場の完成を目指していた新会社㈱鳥取CLT〈鳥取県西伯郡南部町法勝寺70、谷野利宏社長、資本金4.000万円〉は、このほど生産設備が完工したのを機に3月24日2時から同工場内で「新設備竣工式」を開いた。
 出席者は関係者ら56名で、式は中西康夫統括部長の式次第進行で、神事を執り行なったあと、谷野社長の挨拶と関係者の祝辞に次いで、同社への出資(25%)企業でCLT生産のアドバイスをした銘建工業(株)社長の中島浩一郎氏(日本CLT協会会長)が挨拶。その後、工場見学に移り、新設備のCLT生産ラインに出席者は目を見張った。
 新工場は長年、Jパネル(集成直交三層板)を生産している旧レングスの工場敷地24.656㎡のA棟2.862㎡(Jパネル/CLT36生産)に、加えてB棟1.889㎡(CLT加工)及びC棟508㎡(CLT仕上げ工程)と乾燥設備を増設した。またJパネル工場設備と社員22名は、そのままの形で事業と雇用を引き継いだ。
 協組レングスは清算するが、引き続き日野川流域のスギ材を主材にCLTの効率生産を図るためメインとなるマシンは、CLTの先進国で本場のデンマークから我が国初輸入の「CLT用幅ハギ高周波プレス」Kallesoe社製新鋭機を導入したもの。
 ちなみに新会社(株)鳥取CLTは、総合建築資材卸の(株)ミヨシ産業(米子市両三柳2360、谷野利宏社長、創立昭和42年7月、資本金5.000万円、年商74.4億円(平成29年度実績)が事業主体となる。
・谷野社長あいさつ
 本日、新工場はCLT加工に対応する世界の最新鋭機械を導入した本工場の完成を皆様と一緒に祝いたいと思います。
 今後の生産量の計画は、初年度は現状の2倍、3年度は3倍を目指しています。当然、生産量を増やすことによって原材料を多く必要となってくるわけで、この地域の林業そして製材業の各位には多大なご協力をお願いする次第です。強いては業界の発展、地域の活性化に貢献してまいりたいと願っています。
 さらに今までのJパネルは厚さ36㎜×長さ2mまでと異なり、厚さ90㎜×長さ4mの製品ができます。これによって木造建築の仕様の多様化するニーズに応えられることになります。

  本工場の新鋭機械設備は、CLT生産設備に実績のある三重県伊勢市の(株)鈴工(伊勢市・牛場まり子社長)が、デンマークのKallesoe(カレソー)社製の幅ハギ高周波プレスを初導入して、そのプレス機を中心にラインを構成し、鈴工が統括して各メーカーの協力を得て完工したもの。 

TOP

                                                                       Woodfast '19-4

株式会社鳥取CLT

写真の一部:同社HP&blogより転載

自動積取装置(モルダーライン排出側)

自動積取装置(カットプーレナーライン排出側)

挨拶する谷野利宏社長

挨拶する中島浩一郎氏

谷野氏(左)・中島氏工場見学にてツーショット

国内初で設備したKallesoe(カレソー)社製 幅ハギ高周波プレス
幅ハギカット工程は幅1m、1枚を約40秒程で接着排出する。驚異的なハイスピードでパネル製造ができる

モルダー ➜ 木材欠点画像処理ウッドアイ ➜ グレーディング(マイクロ波水分計付き) 一連のライン

 上ラム式コールドプレス (株)山本鉄工所 

同上、コールドプレスライン

大型二面カンナ盤1300

吸着式供給装置(カットプレーナーライン投入側)

ワイドベルトサンダーSERシリーズ アミテック(株)

吸着式供給装置(サンダーテノーナーライン投入側)

ダブルエンドテノーナーDET2000

ダブルエンドテノーナーDET4000