　FOODARTS STUDIO KACHIDOKI は、倉庫内という大空間を活かして
食とアートをテーマにして、7月に本格オープンした複合施設。
　広い面積のフロアには、スギの圧密フローリングや木育ひろば、などと
今回、CLT材で施工したセミナールームを設けて多目的な活用の他に木
製家具や木材製品の展示やオーガニックな食材ショップなど多彩な催事
を通しての活用をめざしている。
運営＝㈱シオン(東京都渋谷区東3-22-8、井上勉社長、03-6427-3784)

左のイメージ図は同社HPより、
図左側にセミナー棟を施工した。

開催趣旨
　近年、我が国の国土の７割を占める豊かな森林資源を活かした、地域経済の活性化・地域再生等の高まりを見せている。さらに、木造で中高層建築物の建設が可能なＣＬＴ（直交集成板）等の技術開発が進む中で、新たに都市部での木材利用も拡がっている。
　他方、国際的には2013年から木造建築物や木製家具等への炭素固定量が温室効果ガスの吸収源として計上されることになり、地球環境保全に向けた木材利用の役割も高まっている。
　そこで、我が国では東京オリンピック・パラリンピックが開催されるとともに、地球温暖化防止や生物多様性保全等の国際条約の目標年でもある。2020年に向けて産業界や行政、生活者等の幅広い関係者で、新たな森づくりの可能性について議論するシンポジウムを開催する。

プログラム
総合司会　鈴木恵梨佳
（2013年ミス日本グランプリ、フォレスト・サポーターズ）
　　　　　　　　

◆「FOODARTS STUDIO KACHIDOKI」会場の概要
①会場倉庫内の木質化について：梶谷辰哉（(公社)国土緑化推進機構専務理事）
②木と共存する新たな都市の形：佐古田睦美（同、参与）
③ＣＬＴ棟の説明：中島洋（(一社)日本CLT協会事業部長）

　　梶谷辰哉氏　　　　　佐古田睦美氏　　　　　中島洋氏

◆「2020年に向かう、新たな森づくりシンポジウム」
主催者挨拶
出井伸之（美しい森林づくり全国推進会議代表）
槍田松瑩（林業復活・森林再生を推進する国民会議副会長）
　　　

　　　　　出井伸之氏　　　　　　　　槍田松瑩氏

　　　　　　　多くの参加者を得て開かれたシンポジウム

来賓挨拶
　　　　　　

　　今後の木材活用にエールを贈る林農水大臣(Pohto=7/30)
　　　

　　　　　佐藤重芳　　　　　　　　　　　　　　吉条良明
　　　　　全国森林組合連合会会長　　　　全国木材組合連合会会長

◆基調報告
①「林業の成長産業化・木づかいの町づくりに向けて」
　　沖　修司(林野庁次長)
②「里山と都市をつなぐ木材の可能性」
　　中島浩一郎((一社)日本CLT協会会長)
③「我が国の経済成長に資する“林業復活”について」
　　赤間　哲(三井物産㈱社有林・環境基金室長)

　　沖　修司氏　　　　　　　　　中島浩一郎氏　　　　　　　赤間　哲氏

◆パネルディスカッション
　「2020年に向かう、新たな森づくり
　　　　　　～林業復活と都市で拡げる木材利用～」
・パネリスト
山梨　知彦：日建設計　㈱執行役員設計部門代表
中島浩一郎：(一社)日本CLT協会会長、銘建工業㈱社長
赤間　哲　：三井物産㈱環境・社会貢献部　環境基金室長
南沢　奈央：女優、フォーレスト・サポーターズ
本郷　浩二：林野庁森林整備部長
・コーディネーター
高藪　祐三：(一社)日本プロジェクト産業協議会顧問

　　　　　　左から　高藪、本郷、南沢、山梨、中島、赤間の各氏

美しい森林づくり全国推進会議（出井伸之代表）と林業復活・森林再生を推進する国民会議（三村明夫会長)が
連携主催した「2020年に向かう、新たな森づくりシンポジウム～林業復活と都市で拡げる木材利用～｣と同時に
「FOODARTS STUDIO KACHIDOKI」内に、都市部では初のＣＬＴ（直交集成板）を用いて施工したセミナー棟の
完成を機に、7月30日2時から6時まで現地の東京都中央区勝どき4-6-1、泉興産5号倉庫の特設会場で開催した。
主催者発表よる参加者は約300人。