木材産業自動化ライン・集成材加工機械・専用機器メーカーの㈱鈴工(三重県伊勢市大湊町656、牛場まり子社長、0596-36-4320)は、1月28~30日の三日間、下野工場(同市下野工業団地内)でドイツSMB社製「大断面集成材用コンパクト・フィンガージョインターFLP/250」とドイツOEST社製メラミン接着剤分離塗布装置」の内覧会を開いた。
 
SMB社は1977(昭和52)年に設立して以来、フィンガージョインターの専門メーカーとして欧米で実績を上げている。実演展示したFLP-8/250タイプは大断面集成材工場向けとしているが、同社では造作材工場、製材工場、フローリング工場など各種生産工場向けユーザー仕様に対応して行くという。
 今回展示したFLPタイプの特徴は、設置スペースがコンパクトなこと、取扱が簡単でセット変更は機械前面操作による圧力調整のみで済むため多品種少量生産工場に適している。
 主な特徴として、1カ所でダブルスピンドルによるシェイパー、糊付け、プレスが行なえるため。ジョイント時のズレが起こりにくく長尺材のジョイントに適している。また接着剤は両面塗布でレゾシノールの自動混合やメラミンの分離塗布が可能である。さらに高い歩留りが得られるうえ、ジョイント材仕上げまでの工程を1名の作業者ですむこと、素材の長さ及び製品の長さは限定することなく、1分間に4~5ジョイントを可能としている。

OEST社製のフィンガージョイント用接着剤の自動アプリケーションユニットは、ピストンによる特殊なポンプを使用するため消耗部品が少なくて済み、全てのエッジ接合部用のコンポーネント液媒体の専用機械として開発されている。さらに同社独自のクシを使い、メラミンの分離塗布も行なえる特徴を備えている。
 用途は集成材、CLT、突板、窓枠、木製パネル、梁などの生産分野でのハイドロミックス・システムは同社独自開発の高圧注入ポンプで、耐久性と信頼できる注入を保証している。
 エコテックで革新的な独立したアプリケーションシステムは、歴史のある同社ならではの注入システム・ハイドロミックス・フィンガー ジョイントのプロセスは、側面に接着剤と硬化剤が適用され、接着強度はフィンガージョイントの圧力によって効果が得られる。
特徴
・接着剤の混合が押しだされプロシージャ間だけで行われるので、より早く反応性接着システムを使用できる。
・アプリケーションの幅の調整が容易で、接着剤コンポーネントは別々に処理されるのでホール間を塞がず接着剤を硬化させる。
・面倒な手間のかからないクリーニング作業も生産性の向上につながる。
・新しい経済的テクノロジー、 アプリケーションヘッドは、センター供給システムによって供給するため、シートが摩耗した場合の交換コストが低減できるほか、数々の特殊機構は接着工程における性能と洗浄及び交換の作業の向上とエコに貢献できる。
SMB社のフィンガージョインターFLPタイプ
ユーザー工場で生産性を上げるフィンガー集成材 PHOTO:SMB/HP~ 
woodfast '14-3




コンパクト・フィンガージョインターFLPシリーズ PHOTO:SMB/HP~ 
ドイツSMB社製
コンパクトフィンガー
ジョインター
&
ドイツOEST社製
メラミン接着剤塗布装置
内覧会開く




株式会社鈴工
PHOTO:SMB/HP~
中央部1カ所にまとめたシェーバー、糊付け、プレス加工
OEST社のメラミン接着剤分離塗布装置