cadworkは、BIM(Building Information Modeling・ビルディング インフォメーション モデリングの略)の分野を重点課題と捉え、早くから*IFCデータの取込み/書き出し機能を実装してきた。現時点ではBIM対応の認証であるIFC2X3の認証を受けている世界で唯一の木質CADであり、引続き次バージョンIFC4の認証を進めている。
これまでIFCの入出力機能は有償オプション扱いたったが、ソフトウェア構成を見直し、2020年2月1日以降販売のライセンスは、標準パッケージで無償バンドルされることになった。
日本でも建設業界を主体としてBIMが注目されており、木質への関心が今までにない高まりを見せている。木質側のCADでBIMインターフェースを備えることで、こうした需要を木質の現場まで繋げる一助になればと考えている。
また、加工機向け出力のオプション設定が見直され、これまではUNITEAM等の加工機用標準フォーマットbtlやHundegger用フォーマットbtl,
bvn, bvxなど拡張子毎にオプションを導入することが必要だったが、今後は、「加工機出力オプション」として、1点のオプションで、これらすべてに対応することができる。
初回導入費用も見直され、より求めやすい価格設定とり、これまでの日本の木質建築の枠にとらわれない描画能力とデータ連携で変化する市場に対応するための強力なツールとして、今後の木質業界に寄与できればと考えている。
cadworkは、スイスに本籍を置くcadwork社によって開発され、30年あまりの実績がある木質建築向け3次元CADソフトウェアである。
木質系CADでありながら、産業分野の三次元CADと遜色ないモデリング性能と様々なファイル形式の入出力機能を備えている。↗
Cadwork BIM対応強化について 株式会社 鈴 工
また、欧州でUNITEAMを始め標準的な加工機データ出力フォーマットbtl、Hundegger加工機向けのbvn/bvxフォーマット、パネルオートメーション向けのマルチファンクション機への出力などを備えている。欧州では自在な木質部材の加工で有名なBlumer
Lehmannを始めとして多くの欧州企業で標準的な木質エンジニアリングCADとして採用されている。
・Cadwork社の概要
・本社:Basel (スイス)
・設立:1989年
・従業員数:約100人
・業種:木造建築用CADソフトウェア―開発
・支店:ドイツ、フランス、スペイン、イタリア、オーストリア、チェコ、その他ヨーロッパ諸国、アメリカ、カナダ、オーストラリア、チリ、アルゼンチン、ブラジル等のラテンアメリカ、日本などユーザー数は約約4500以上
*IFC
I (Industry):建設業界
F (Foundation):共有のプロジェクト・モデルの基礎
C (Classes):合意のもとに構築するための共通言語
カットは同社HPより